男性と一緒に知る性交痛

病気で癒着を起こしていると痛いのはなぜ?

婦人科の病気があると内臓と内臓がくっつく「癒着」が起きやすくなります。

 

婦人科の病気の場合は卵巣と腸がくっついたり、腸と腸の違う部分がくっついたり、子宮と腸がくっつたりと、お腹の中の同じ位置に密集している子宮・卵巣・腸・お腹の粘膜があらゆる組み合わせでくっついてしまいます。

 

たとえば、子宮と腸が癒着しているとしましょう。
そうすると、セックスで挿入するとき、そのあと動いたときに子宮が多少なりとも動きます。
このときに子宮と腸がくっついてしまっているため、腸も子宮が動くたびにひっぱられてしまいます。
そのため、セックスでひっぱれる度に癒着している部分がとても痛いのです。

 


 

男性に想像してもらうなら、ガムテープを足のすねに20cmくらいの長さで貼って半分くらいビリっとはがすのを実際にやってみるか想像してみてください。

 

痛いですよね?

 


 

女性の性交痛というのは、セックスで挿入する度、動くたびにその痛みが起きているのです。

 

 

癒着が起きる原因は?

 

 

婦人科の病気でなぜ癒着が起きるのでしょうか?

 

それは出血が起きているからです。
子宮は生理の度に子宮の内膜をはがして体の外に血液と一緒に出すために、出血するシステムができています。

 

人間は出血すると死んでしまうので通常は出血しないようになっていますが、子宮だけは特別に出血できるようなシステムなのです。
この特別なシステムをもつ子宮の内膜が、子宮ではない場所にできてしまうのが子宮内膜症です。

 

ですから、卵巣に子宮内膜ができてしまうと、生理がくる度に卵巣にある子宮内膜が出血をはじめるようになってしまいます。
でも、卵巣で出血が起こっても、子宮のように体の外につながっていないので、血は体の外に出せません。
そのため、卵巣に出血した血がたまってしまいます。
この状態をチョコレートのう腫といいます。

 

 

さて、卵巣にある子宮内膜が生理の度にこのように出血していますが、とめどなく出血したら出血多量で死んでしまいます。
それが起こらないのは、生理が終わるころには出血を止める作用が働いているからです。
そして厄介なのはここからです。
出血した血が止まるときに「のり」のような粘着成分が作られます。

 

 

ケガをして出血したところへガーゼを貼っておくとくっついているときがありますが、これは出血を止めるときにできる粘着成分があるからです。
同じように、卵巣にある子宮内膜が出血していると止血しようとして粘着成分が作られます。
この状態の卵巣が腸と接触すると粘着成分があるせいで子宮と腸がくっついてしまうのです。

 

よくダグラス窩に癒着ができやすいといわれていますが、
これは子宮と直腸の間にあるダグラス窩というくぼみ子宮内膜症ができてしまい、生理の度に出血しては粘着成分が作られてしまうため、癒着が起きてしまいます。

 

 

癒着をとるのはどうしたらいいの?

 

癒着をとるのは至難の業です。
癒着をとる手術は最高の難易度だといわれています。
なぜなら無理にはがそうとすると、子宮や卵巣、腸の粘膜がやぶれて大出血を起こして死亡してしまうからです。

 

なので、手術をすればとれるというものではありません。

 


ガムテープの話で想像してください。
ガムテープを首のうしろの髪の襟足部分に貼ってはがすとき、はたして髪を1本も抜けないようにはがすことはできるでしょうか?

 

難しいですよね?


 

ましてや手術で癒着している状態の内臓と内臓をはがすときは、手ではなく専用の器具を使いますから器具を使いこなす器用さとセンスが必要です。

 

箸を使って髪の襟足に貼ったガムテープを1本の髪も抜かないようにはがすような難しさなのです。

 

 

だから手術をしても癒着をしっかりとることができるとは限りません。
管理人も卵巣のう腫の手術をしましたが、「癒着しすぎていてとれませんでした」と手術後にいわれました。
また、手術をして癒着をはがせたとしても、再発するとまた癒着が起きてしまいます。

 

 

じゃあほかに方法はないの?

 

残念ながら西洋医学の分野では今のところ癒着をはがす画期的な技術はありません。

 

あとは、妊娠したときにはがれることがあります。
これは、妊娠中にお腹の赤ちゃんが動くことで、癒着の部分がはがれやすくなるからです。
ですから手術をすることよりも、婦人科の病気を根本から改善していくことを考えなくてはいけません。

 

>>体質改善をしたい方はコチラを参考にしてください。

 

婦人科系の病気がある自分を責めていませんか?

 

 

婦人科系の病気があるというと、

 

「病気になった自分が悪いんだ」

 

というように自分を責めてしまうこともあります。

 

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