男性と一緒に知る性交痛

炎症が起きて腫れると性交痛が起きるのはなぜ?

性交痛に限らず人間の体は炎症が起きて腫れると痛みを感じるようになっています。

 

なぜ腫れると痛みを感じるのでしょうか?

 

 

炎症で腫れるというのは、体の中に細菌・ウィルスなどの外敵が入ってきてしまったときにそれを退治するために必要な体の防御反応の一つです。

 

腫れている部分では、外敵を退治するために免疫細胞といわれる自衛隊のような細胞が外敵を攻撃しています。
この攻撃している状態が炎症を起こして腫れている状態です。

 

この炎症が起きている状態のときにプロスタグランジンという物質がでます。
このプロスタグランジンというのは神経を刺激して痛みを感じる物質なので、腫れているときは痛いのです。

 

歯が痛いとき、転んでケガをしたとき、捻挫で腫れているときなども同じ状態です。
ちなみに、蚊に刺されて痒いのも実は痛みの軽いバージョンになります。

 

そして、この腫れている状態が女性の陰部で起こるのが性交痛です。

 

 

性交痛は特別なようなイメージをもたれるかもしれませんが、炎症が起きて腫れるというのは体のどこにでも起きる現象ですから特別なことではありません。

 

でも男性には性交痛のイメージがつきづらいのでたとえ話をしましょう。

 

 

ほとんどの人は口内炎ができたり、口の中を噛んでしまって腫れたりした経験があるはずです。

 


 

口内炎ができたとき、それはほんの小さな腫れであることが多いけれど、
冷たい水を飲んだり、果物を食べたりしたらものすごくしみて痛い思いをしたことを思い出してください。

 

そんなとき、あなたはなんでも口に入れられましたか?

 


 

口内炎が出来ていると、食べること自体が痛くて食べれないこともあります。
これは、口内炎で腫れている場所に食べ物や飲み物が当たると刺激となって痛いから。
しみるからです。
ですから、口に中に物を入れたくなくなるのです。

 

 

炎症で腫れていることで性交痛が起きている女性の膣も同じ状態です。

 

膣の中も、口の中と同じように皮膚ではなくうすい粘膜でできて痛みを感じやすい場所です。
そこに炎症で腫れがあると普通にしていても痛みがあります。

 

普通にしていても痛いのに、セックスでこすれたり当たったりしたら痛いに決まっています。
痛くないほうがおかしいのです。

 

 

 

炎症が起きる原因は?

 

 

炎症が起きて腫れてしまう原因はたくさんあります。

 

婦人科系の病気で腫れてしまう ほとんどの病気はその状態をなんとか治そうとして防御反応が働き炎症が起きます。
・子宮内膜症・子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮腺筋症など婦人科の病気全般。ただ、婦人科の病気の完治は難しく、なかなか性交痛を治すことは困難です。
性感染症で腫れてしまう 性感染症にかかってしまうと、細菌やウィルスを退治するために炎症が起きて膣周辺が腫れてしまいます。
クラミジア感染症・カンジタ膣炎・トリコモナス膣炎・梅毒・性器ヘルペス・淋病・エイズなど
手術や出産・避妊具などで陰部周辺に傷ができて腫れてしまう 陰部やその周辺に傷ができてしまうようなことがあると腫れてしまいます。一度傷ができて炎症を起こしてしまうと、セックスの度にその傷がこすれて腫れやすくなり性交痛が続いてしまうケースもあります。
アレルギーで腫れてしまう コンドームやペッサリーなどの避妊具の素材でアレルギー症状が出て腫れてしまいます。
>>詳しい解説と対処法を読む
疲れ・ストレス・薬の服用で腫れてしまう 疲れやストレス、合わない薬、強い薬、市販の薬を常用的に服用していたりすると免疫力が下がってしまい、普段はなんてことのない雑菌で炎症を起こしやすくなってしまい腫れてしまうこともあります。
とくに、ピルを服用していると、女性ホルモンの量を減らすことになり、膣を雑菌から守るための粘液が出づらくなるためふだんであれば退治できる雑菌でもすぐに感染を起こして炎症が起きやすくなります。
>>詳しい解説と対処法を読む
服の素材で腫れてしまう 仕事でストッキングを常用している場合、ストッキングでは静電気がよく起きてしまいます。静電気が起こっている状態だと、ほこりがつきやすく雑菌が陰部に繁殖しやすいです。そのため、陰部が腫れやすくなってしまいます。
>>詳しい解説と対処法を読む

 

 

炎症をとめるにはどうしたらいいの?

 

炎症を起こして「痛み」がある場合は炎症している状態を改善することで痛みは消えます。

 

子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣の病気がある場合はその治療が必要です。
性感染症も含め、雑菌に感染した場合などは、その原因となるウィルスや菌に有効な薬を処方することで改善します。この場合は薬で感染症がよくなれば痛みもとれる傾向にあるのが一般的です。

 

どれが原因であっても、婦人科で病気があるかどうかの検査をしっかりやってからその状態に見合った治療が必要です。
安易に市販の塗り薬などを使用しても、原因がわからないものに塗ったところで原因の病気は改善しませんから意味がありません。
むしろ、薬を塗っていることに安心して放置してしまうことで悪化してしまい、不妊の原因になることもあります。

 

必ず婦人科で検査をしてもらいましょう。

 

 

このほかに、激しく動いたり、挿入したりしなくても気持ちよくなれるいわゆるスローセックスの方法として、ポリネシアン・セックスという方法があります。

 

>>ポリネシアン・セックスについて読む

 

 

婦人科系の病気がある自分を責めていませんか?

 

 

婦人科系の病気があるというと、

 

「病気になった自分が悪いんだ」

 

というように自分を責めてしまうこともあります。

 

>>続きを読む

 

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